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PC-9801

マウスの思い出

私が最初にマウスに触ったときの感覚は
「なんやけったいな装置やな」だった。

まず、まっすくに線が引けない。
まっすぐ動かしたつもりでも、くねくねと線が曲がってしまう。
マウス以前のお絵かきソフトは、キーボードで操作した。
まっすく線を引こうと思ったら、
カーソル移動キーでポインタをまっすぐ動かしてやればよい。

確かに、本当に”絵”を書くときに必要な、
繊細な曲線をキー操作で書くのは難しいが、
根っからの技術屋である私が書きたいのは、
幾何学的な模様を組み合わせたフローチャートやグラフ。
ついでにゲームのキャラクタなどを動かせれば十分だったから、
マウスはなんともけったいな入力デバイスだった。

「だいたい、こんなもん狭い机の上でゴロゴロできるかい」
そんなことも思った。
これを打開するために、ジョイスティックやトラックボールも試したことがある。

ジョイスティックはまっすぐ移動させるのが簡単で、
キーボードの替りとしては優れていた。
DOS上のマウス操作が必要なソフト(ほとんどゲームだが…)は、
ほとんどこれを使って操作していた。
ただ、欠点は微妙な移動がしにくいこと。
私が使っていたのは、マウスI/Fに直接接続可能で、
スティックの角度によって移動速度が変わる「マウスティック」という商品名のもので、
単純なジョイスティックよりは微小移動が簡単だったが、
マウスには及ばなかった。

次に使ったのが、トラックボール。
微小移動ができ、直線移動が難しいのはマウスと同じで、
狭い場所でも使えたが、汗かきの私には向かなかった。
夏場、汗をかき始めるとボールのスリップが激増。
イライラが募るのですぐやめた。

結局、Windows導入とともに、マウスに落ち着いたが、
イライラさせられるデバイスであることには変わりがない。
windowsCEを使っていた頃に思ったのだが、
ペン入力はすごぶる小気味がいい。
今のデスクトップの画面をペンで操作するのは疲れそうだが、
将来のポインティングデバイスの方向は、これだなという感じがしている。

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